プロ野球のドラフト会議では、複数の球団が同じ選手を1位で指名することがあります。
その際に行われるのが、運命を左右する「くじ引き」です。
ドラフト会議の中継で、球団の代表者が抽選箱からくじを引き、当たりを引いた球団が選手との交渉権を獲得する場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、なぜドラフトではくじ引きが必要なのでしょうか。
また、抽選に外れた球団は、その後どのように選手を指名するのでしょうか。
ドラフトのくじ引きには、指名が重複した場合の交渉権を公平に決めるためのルールがあります。
「外れ1位」や「外れ外れ1位」といった言葉も、この仕組みから生まれています。
この記事では、ドラフトでくじ引きをする理由から、1位指名の抽選方法、外れた球団の動き、「外れ1位」「外れ外れ1位」の意味まで、わかりやすく解説します。
ドラフトでくじ引きをするのはなぜ?
ドラフトでくじ引きをするのはなぜ?について紹介します。
ドラフト会議でくじ引きをする主な理由は、複数の球団が同じ選手を1位指名した場合に、その選手との交渉権を公平に決めるためです。
プロ野球のドラフトでは、各球団が獲得したい選手を指名します。
しかし、将来性の高い高校生や即戦力として期待される大学生、社会人の選手には、複数の球団から指名が集まることがあります。
例えば、ある有力な高校生投手を3球団が1位指名したとします。
3球団ともその選手を獲得したいと考えている場合、どの球団が交渉権を得るのかを決めなければなりません。
そこで行われるのが抽選です。
対象となる球団がくじを引き、当たりを引いた球団が選手との交渉権を獲得します。
くじ引きは球団の強さや順位で決まるわけではない
ドラフトの抽選は、試合の勝敗や球団の人気によって決まるものではありません。
重複指名が発生した場合、規定に基づいて抽選を行います。
そのため、リーグ優勝を果たした球団であっても、最下位だった球団であっても、同じ選手を1位指名して抽選になれば、くじ引きによって交渉権が決まります。
ただし、ドラフト全体の指名順には、前年度の成績などを踏まえたルールがあります。
抽選そのものの公平性と、各球団が指名する順番の決め方は、分けて考えることが大切です。
交渉権を獲得しても入団が確定するわけではない
くじ引きで当たりを引いた球団が得るのは、選手との入団交渉を行う権利です。
当たりを引いた時点で、入団が完全に決まるわけではありません。
交渉権を獲得した球団は、選手側と契約に向けた交渉を進めます。
選手が契約に合意し、必要な手続きを経て、正式に入団することになります。
つまり、ドラフトのくじ引きは入団する球団をその場で確定させるものではなく、どの球団が優先的に交渉できるのかを決める仕組みなのです。
ドラフト1位指名の抽選はどうやって決まる?
ドラフト1位指名の抽選はどうやって決まる?について紹介します。
ドラフト1位指名の抽選は、複数の球団が同じ選手を1位指名した場合に行われます。
指名が重複しなければ、原則として抽選は必要ありません。
各球団が1位指名する選手を決める
ドラフト会議では、各球団が1位指名する選手を決め、指名を行います。
球団によっては、将来のチームを担う有望な高校生を指名する場合もあれば、早い段階から一軍での活躍が期待できる大学生や社会人の選手を指名する場合もあります。
各球団が同じ選手を選ぶかどうかは、指名が公表されるまでわかりません。
同じ選手に指名が重複したら抽選を行う
複数の球団が同じ選手を1位指名した場合、その選手の交渉権を決めるために抽選を行います。
例えば、A球団、B球団、C球団の3球団が同じ選手を指名した場合、3球団が抽選に参加します。
当たりを引いた球団が、その選手との交渉権を獲得します。
一方、1位指名が1球団だけだった場合は、他球団との抽選は発生しません。
当たりを引いた球団が交渉権を獲得する
抽選で当たりを引いた球団は、指名した選手との交渉権を獲得します。
ドラフト会議では、球団の代表者がくじを引く場面が大きな見どころとなります。
複数球団が競合するほど、どの球団が交渉権を獲得するのかに注目が集まります。
ただし、抽選に当たったからといって、必ず入団が決まるわけではありません。交渉権の獲得と、契約・入団の成立は別の段階です。
ドラフトのくじ引きで外れた球団はどうなる?
ドラフトのくじ引きで外れた球団はどうなる?について紹介します。
ドラフト1位指名の抽選で外れた球団は、そこで指名を終えるわけではありません。
交渉権を獲得できなかった球団は、次に獲得したい選手を改めて指名します。
この再指名でも競合が発生すれば、再び抽選を行います。
各球団の1位指名が確定するまで、入札と抽選を繰り返す仕組みです。
抽選に外れた場合の流れ
例えば、A球団、B球団、C球団が同じ選手を1位指名し、A球団が当たりを引いたとします。
A球団:当たりを引く
最初に指名した選手との交渉権を獲得します。
B球団・C球団:次の選手を指名
最初の抽選に外れた2球団は、それぞれ改めて1位指名を行います。
再び指名が重複したら抽選
B球団とC球団が同じ選手を指名した場合、もう一度くじ引きを行います。
このように、最初の抽選で外れた球団にも、別の有力選手を獲得するチャンスがあります。
ただし、再指名した選手もほかの球団と重複する可能性があるため、必ず希望どおりの選手を獲得できるとは限りません。
「外れ1位」「外れ外れ1位」とは?
「外れ1位」「外れ外れ1位」とは?について紹介します。
ドラフト会議では「外れ1位」や「外れ外れ1位」という言葉が使われます。
いずれも、最初の1位指名で抽選に外れた球団が、次の選手を1位として指名する流れから生まれた呼び方です。
外れ1位とは?
「外れ1位」とは、最初の1位指名で抽選に外れた球団が、改めて指名した選手を指す言葉です。
例えば、A球団とB球団が同じ選手を1位指名し、A球団が当たりを引いたとします。
この場合、B球団は最初に指名した選手の交渉権を獲得できません。
その後、別の選手を1位指名した場合、その選手が一般的に「外れ1位」と呼ばれます。
なお、「外れ1位」は公式な指名区分の名称というより、ドラフトの指名経緯を説明するために使われる通称です。
外れ1位であっても、ドラフト1位指名であることに変わりはありません。
外れ外れ1位とは?
「外れ外れ1位」とは、最初の抽選に外れた球団が再指名した選手について、さらに抽選に外れた場合などに使われる呼び方です。
例えば、次のような流れです。
最初の指名
1位指名 → 抽選に外れる
希望した選手の交渉権を獲得できません。
再指名
外れ1位 → 再び抽選に外れる
次に指名した選手も、ほかの球団と競合します。
さらに再指名
外れ外れ1位
さらに指名した選手を、このように呼びます。
最初の指名だけでなく、再指名でも抽選に外れた場合に「外れ外れ1位」という呼び方が登場します。
ただし、呼び方は指名の経緯をわかりやすく表現したものであり、球団が正式に「外れ外れ1位」という区分で選手を指名するわけではありません。
外れ1位でも将来の主力選手になる可能性がある
「外れ」という言葉から、最初の指名選手より評価が低い選手という印象を持つかもしれません。
しかし、この言葉だけで選手の実力や将来性を判断することはできません。
ドラフトでは、各球団が独自の評価基準に基づいて選手を選びます。
チーム事情や補強方針によって、指名したい選手の優先順位も変わります。
外れ1位や外れ外れ1位で指名された選手が、プロ入り後に成長し、チームの中心選手になる可能性もあります。
ドラフトを見る際は、最初の抽選結果だけでなく、球団がどのような意図で次の選手を指名したのかにも注目すると、より深く楽しめるでしょう。
まとめ
ドラフト会議でくじ引きをするのは、複数の球団が同じ選手を1位指名した場合に、交渉権を公平に決めるためです。
抽選に当たった球団が交渉権を獲得し、外れた球団は別の選手を改めて1位指名します。
再指名でも競合が発生した場合は、再び抽選を行います。このような流れの中で、「外れ1位」や「外れ外れ1位」という呼び方が使われるようになりました。
また、抽選で当たりを引いても、その時点で入団が確定するわけではありません。
あくまでも選手との交渉権を獲得した段階であり、契約が成立して初めて入団が決まります。
2026年のプロ野球ドラフト会議は、10月22日(木)16時50分から開催予定です。
ドラフト会議を見る際は、どの球団が最初の抽選を引き当てるのかだけでなく、抽選に外れた球団が次にどの選手を指名するのかにも注目してみてください。
くじ引きの仕組みを知っておくことで、ドラフト会議をより深く楽しめるでしょう。


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